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私たちの誰もが若く、若いがゆえに浅はかで、そのくせ鼻っ柱が強く、そのおかげか何度でも傷つくことができた時代。その若い日々、私は多くの人に出逢い、多くの歌を聴いた。
吉田拓郎や泉谷しげるをはじめとする音楽に魅入られた若者たちに引っぱられて、私もその流れに身を置いた。私だけではなく、その時代の若者の多くは良くも悪しくも変化の激流に身をさらしていたといえる。
小さなさざ波がやがて大きなうねりとなり、多くを巻き込んでなだれ落ち、やがて消えていったともいえる。
その時代を想い起こし、記憶の断片を拾い集めて、そっと並べてみよう。
〜「第一章
60年代、激動の時代」より〜
泉谷の言を待つまでもなく確かに二人では心細い気もして、さて誰を誘おうかという話になった。 名が挙がったのはやはりRCサクセションと古井戸だったが、RCはホリプロ所属だから無理だろうとあきらめ、近々私が古井戸のリーダー金崎芳樹と交渉することになった。
〜「第2章 「青い森」での出会い」より〜
飲みながらチャボが「カドヤさん、もうしわけない」という。
「なにが?」「オレたちのためにがんばってくれて。オレとことん協力するから」これには泣けた。
今でもテレビでRCサクセションの仲井戸麗市を見ると、ついあの夏の夜を思い出してしまう。
〜「第3章 サイクル・ギス発進」より〜
ピピのメンバーの中でも佐藤公彦(ケメ)の作曲能力は秀逸なものがある。
それはそれでひとつの音楽なのであろう。
しかし、やはり泉谷や古井戸のフォークという音楽とは違うのである。
〜「第4章 エレックレコードとの邂逅」より〜
「もとエレックの連中ってしぶといよね」 なんという褒め言葉であろう。
その言葉どおり、その後の若者たちは実にしぶとく生きた。
泉谷しげるは俳優として成功し、今年はまた歌うという。
加奈崎芳太郎は今も全国を廻って歌いつづけている。
仲井戸麗市はRCサクセションに参加しロックギタリストとして名声を博した。
吉田拓郎は今年還暦記念の大コンサートを計画しているという。
〜「第6章 エレックレコード崩壊の謎」より〜
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